田植えと、デイサービス(6月の短信より)
- ひろんた村
- 7月31日
- 読了時間: 4分
【田植えができた!】

先月のハムのあと、最後の窯を開けて出炭し今年の炭焼きも終わり。それと並行して田んぼの準備です。今年は田起こしと代かきの間にトラクターが4回も埋まるという事件続き。最初は山村さんのトラクター技術で出してもらい、残りの3回は大工の清人さんがレバーブロックと立木を使って引っ張り出してくれました。トラクターが泥に埋まった状態(=超重い)を手動で引っ張り出せる道具と清人さん、すごい。みなさんに見てほしかった。知恵と経験を積んだ人は強い。これだけの荷重にびくともしない木は強い。トラクターがはまっちゃうのは初めてでしたが、これ、落ち込むんです。落ちた気分を文字通り引っ張り上げてくれる清人さんに大感激しては、またはまる。さらに落ち込む。それを清人さんが淡々と引っ張り出してくれる。もっと感激。そんな、状況も気分も乱高下した数日間でした。


ギリギリまで田植えの日程が確定できなかったのですが、8日の当日は山村さんほか地元の高校の先生や生徒たちも来てくれて、しかも雨予報を裏切っての好天(曇天が田植え日和)です。早朝から張り切って線引きをしたら、植えるのなんてあっという間。午前中に無事に植え終わって、ひろんた豚カツやアゴの棒鮨、ささげのおこわなど美味しいご飯をみんなで食べました。前日までジェットコースターのように目まぐるしかっただけに、感慨もひとしお。
田植え後は、今年は初期除草に力を入れようとチェーン除草機なるものを作りました。それと田車と手で、今はせっせと草取りと補植に励んでいます。さて今年の米はどうなるのか。まだまだひ弱な稲を見ながら、ハム作りに励んでいます。
今回は、母屋デイサービススタッフ・看護師の江濱さんからのお便りです。明るい声かけで親しまれています。すっかり江濱さんの『365日のマーチ』が頭から離れないこの頃…(歌野杳)
【デイサービスはこんな感じ】
この度はハムを購入して頂きありがとうございます。今回、一番通いだして日が短い私がひろんた村のことについてお話しさせて頂きます。

上五島についてはご存知の通り、海がとてもきれいで魚がおいしく自然豊かなところ。
そんな上五島の中でも鯛ノ浦の港から車で、緑のトンネルのような道、くねくねと曲がった道を上ったり下ったりし、山の奥手のさらに自然豊かなところにひろんた村はあります。運動広場でどろんこになっている元気な豚や今の時期たくさん卵を産んでいる鶏の小屋を通り過ぎ、かつお菜やきんかんなどの野菜や果物を育てている畑の手前に、母屋があります。
母屋のに高齢の方々が生活されています。犬も一匹います。とても日当たりがいい場所で、畑でとれた野菜や地元の魚、採れたての卵に、ここで育った豚を使った美味しい料理が振る舞われます。職員の方々はみんな料理上手です。
自由な時間を使って絵を描かれたり、鶏小屋まで散歩されたり、音楽を聞かれたりして各々好きなことをして穏やかに過ごされてます。薪をくべてお湯をわかし、お風呂などにも利用してます。都会にはないそのような自然とともに生活することが苦ではない方にはとてもよいところだと思います。職員もみな優しいし、とても面白いです。
そんな母屋では月曜と火曜、金曜日にデイサービスを実施しています。デイサービスでは、体操をしたりや歌を歌って、機能の訓練をしています。私はそこでお手伝いをさせて頂いております。
みなさん飲み物を飲んで会話をされ、それから体操と歌を歌います。毎回利用者さんの体調を聞き、体操しております。無理なく楽しくしっかり続けられることを心がけています。
本日は深呼吸をして、頭の体操、首、肩、手、膝、腰、指の運動を行っていきました。そして『365歩のマーチ』に合わせて踊っております。みなさん、楽しく体操を続けられております。
そして次は歌です。毎回、高齢者の方のリクエストの歌を歌います。
『リンゴの唄』や『東京のバスガール』、『バラが咲いた』や『若者達』などを大きな声で伸びやかに歌われます。手拍子もし、笑顔になられ盛り上がります。
『刃傷松の廊下』や『祭り』、『兄弟船』を歌われる方々もいらっしゃり、難しい歌を大きな声量で歌手のように歌われて本当にすごいなぁといつも思っております。
そして、新上五島町の町歌『五つ星』で締めます。皆さん馴染みがある歌でこちらも盛り上がります。
私もここにきて、薪で火をくべたり、高齢者と昔懐かしの歌謡曲を歌い、先日はアゴの刺し身を食べ、上五島やひろんた村の自然や高齢者を更に好きになっております。是非、一度お立ち寄り下さい。
お付き合い頂きありがとうございますした。それではひろんた村のハムお楽しみ下さい。(江濱彩)
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