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実りの秋

 秋本番、収穫の季節です。

 まだ全貌は見えませんが、今年の収穫は米イマイチ、大豆まあまあ、芋ほくほく、とい

ったところでしょうか。この初秋、五島地方は2つの台風に遭いました。どちらもテレビ

が言うほどのことはありませんでしたが、米や大豆は揺らされました。でも試しに掘って

みた芋がとても大きく、去年の教訓を生かして早めに植えて草取りをした甲斐があったね

、と浮かれています。まるで自分の成果のように書いていますが、ひたすら農園チームと

折々の助っ人のおかげです。イマイチといっても、米の収穫である稲刈りはやはり心弾む

もの。わたし自身は介護の研修のため逃しましたが、天気にも人にも恵まれ良い収穫祭と

なったようです(下記参照)。年越しの餅のための緑米は大器晩成型なのか少し遅れ、翌

週20日に刈りとりました。

 この10月、母屋の仲間が増えました。去年の11月に北海道は釧路から来てしばらく滞在

し、冬の間に入所を決めたWさんです。生まれ育った遠い土地からの引っ越しを決め、息

子さんと一緒に家を片付け、しっかりした足取りで「ただいま!」と元気に現れました。

見た目も動作も若々しいとはいえ79歳のWさん。その決断力と行動力に頭が下がります。

またお手本が増えました。

オレンジのシャツがWさん

 Wさんは、母屋犬ペロ太の散歩が日課です。愛想はいいけど躾けのなっていないワンコなのでぐいぐい引っ張りますが、それでも毎日2回も行ってくれます。先の稲刈りにも全参加、お昼も外でみんなと一緒に食べて、「すごく楽しかった!」と笑顔でした。

 そんな新メンバーを加えて、これからは食欲の秋です。(歌野杳)




【稲刈り】

 10月15日秋晴れの空の下、ひろんた村ではワイワイと稲刈りをしました。天気の都合で日程が前後したものの老若男女20名以上の助っ人さんが集まりあっという間の収穫でした

。途中機械のパンクもあり1/3は手刈りでしたが、皆さん楽しみながら特に子供たちは

競争するように走り回って稲を運んでくれました。沢山の人が集まり作業してくれるパワ

ーとやっと収穫できたお米に感動感激で、その晩はじわじわと興奮して中々寝付けません

でした。米作りに参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

大人も子どももひたすら運ぶ

収穫後の昼食は毎年恒例の山形名物芋煮。稲刈りチームのわたしの代わりに啓子さんが山形の味を大鍋で再現してくれていました。昼食を食べ終わると子供たちはすぐに川遊びや虫取に走り回っていましたが、午前中もバリバリ働いてくれていたのに‥と子供たちの底無しのパワーにもビックリでした。稲刈り後作業としては、3日後には脱穀し2~3日お日様に干しました。あとは籾擦りをして玄米になります。ひろんた村の2枚の田んぼで取れたお米は約4俵でした。今年のお米はちょっと物足りないながらも、人とのつながりの大切さを身をもって学ぶ事が出来たのでわたしにとっては大収穫でした。また来年の新たな収穫に向けてコツコツ動いていけたらと思います。(高橋亜也美)

青空の下でごはん

【椿油絞り】

椿の実を砕く

砕いた実を蒸す

秋の脇役イベント(主役は稲刈り!)椿油絞りを半日かけて行いました。10kgの椿の種か

ら一升と少しの椿油が絞れたでしょうか。交代しながら石臼で砕き、かまどで蒸し、圧搾

して。効率を基準にすると、買った方が早い、ことになりそうです。でも、その過程に付

随する、あれこれが結構大切な気がします。うまく行かない時に、絞る知恵。作業しなが

らのおしゃべり、かまどで蒸すお赤飯や椿油の天ぷらのおいしさ。

圧搾機で絞る

 ほぼ一年前、初めて訪れた母屋で、客として体験した椿油絞りですが、今年ははこれを自分にしみこませるぞ!という視点が加わりました。というのも、ひろんた村では、今まで歌野敬さん、啓子さんが中心となって取り仕切っていた季節の手仕事を、伝承するプロジェクトが始まっているからです。記録に撮り、受け継いで、お二人がいなくとも、自給のたのしさを発信できるように準備中です。


椿油の天ぷらに、持ち寄りのご馳走が並びます

そして、もう一つ、お話会のご案内をさせてください。半農半介護のひろんた村での暮

らしについて、長崎の斜面地で自給暮らしを実践されているアルマンドさんとお話させて

いただきます。11月13日18時より、わかば堂長崎出島店にて。(松崎美和)



【加工を終えて】

 今月は豚を2頭出荷。1頭はいつも通り(74㎏と大豚)、もう1頭は足を傷めて別飼いし

ていた中豚。この積出が大仕事で、みんなで網に乗せて大工さんのショベルカーで吊り上

げるという、まさに宙飛ぶ豚でした。肉量は45kg。肉質は、小さいせいか歩いていないか

らか柔らかく、脂肪はやはり少なめ。でも味は悪くありません。今回、脂肪が少なめのベ

ーコンは中豚のだと思ってください。一方、大豚は久しぶりに厚みのあるバラ肉。脂肪た

っぷりのベーコンもあります。ハムはけっこう大きくなりました。大きいと値段が上がっ

てしまうので小さめを心がけましたが、やはり元の豚が大きいとカットも大きくなります

。ご容赦ください。

 今回、スモークはやや軽めかも(桜の木が生木で、煙の具合がランダムになった)。ソー

セージはまあまあ。先月がびっくりの上出来だったので残念。

 稲刈り・脱穀も終わり、芋も大半掘り上げました。秋は順当に漂っております。ではま

た。

【お歳暮の注文を承ります】

 毎年12月は豚を2頭出荷します。お歳暮・お節料理用ですが、お歳暮は年末ギリギリの

注文が多くて現場は大混乱します。可能であればお早目の注文をお願いします。今年は12

月24日の発送分がお歳暮用です。電話・ファックス0959・42・3427メール

 utano@lime.ocn.ne.jp 

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