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収穫の秋、旅の秋(11月の短信より)

 収穫の秋、ひろんた村では住人もお客も、時には夜勤明けスタッフも、入れ替わり立ち替わり収穫作業に勤しんでいます。米、ささげ類、芋、そして大豆。それらが土から芽を出して育ち、熟してそれぞれの色に落ち着く様子を頭に描くと、自然の力ってなんてすごいんだと改めて感心します。食欲の秋も同時進行ですが、加工も怠っていません。昨日は母屋の住人3名に施設長を加えた(ちょっと高齢の)女性4人で芋焼酎の仕込みの第一段階作業。家の中では97歳のトメさんがとれたて大豆を選別してくれています。ありがたいなあとしみじみ思います。


先月も載せたけど、これが富樫さん

さて今月は、この秋一緒に汗を流してくれたお客さんの1人で、はるばる北海道から自転車を担いでやってきた富樫さんに寄稿していただきました。超多忙な年末を手伝いに来て!と思わずひっぱってしまった頼りがいのある彼女です。 (歌野杳)




 






【自転車抱えて鎮道中】 

 初めまして。秋にひろんた村にて宿泊体験をさせていただいた富樫由衣と申します。少し前まで地元でもある北海道の余市エコビレッジというコミュニティの拠点にて、自然環境や人間の持続可能な住まいや暮らしを考え、実践する活動のお手伝いをしていました。ひろんた村のことは知人の紹介で知って以来ずっと想いを寄せておりました。

そして念願叶ってお邪魔できることになったのですが、折角の北海道〜九州という遠出がとんぼ帰りになってもつまらないかと思い、自転車で九州を移動することに決めました。飛行機や鉄道で自転車を運ぶ、所謂輪行ってやつです。輪行は北海道でも未経験だったのですが、そうと決まれば輪行袋や梱包に必要そうな道具を慌てて買い揃え、馴染みの自転車屋で輪行の術を習い、いざ出発です(ちなみにひろんた村を出発後、長崎港から大分県の友人宅までを自転車で移動する予定でいました)。しかし、15kgほどある輪行袋入りの車体を紐一本で支えるには肩への負担が集中して重い、バラしたフレームの突起などが身体に当たって痛い、どの面をとっても平らな部分が少なくバランスが取りづらい、以上の点などから携行し続けるには10分が限界。なんとか持ち上げ歩くもすぐ休憩。体勢を整え進むもまたすぐ休憩。途方に暮れます。

袋に入れられた愛車

さて、全く自転車旅の気持ちよさをお伝えしておらず恐縮ですが、珍道中は続きます。手始めに、自転車の組み立てにてこずり出発が大幅に遅れる。山道を漕いでいる最中右ペダルが取れる。最終的に右ペダルなしで漕いだり押したりしながら進むも目的地に夜中に辿り着いたり(しまいには辿り着かなかった日があったり)。路線バスに多分ルール違反だが知らん顔で大袋携えて乗り込み隣町まで移動したり。まあ惨憺たる結果だった訳です。見切り発車、楽観主義も大概ですね。

さて、私は春まで会社員をしていたのですが、上記の旅を含め今年は激動・濃厚の一年でした。初海外でインドへ行ったり、エコビレッジで外国人も含む仲間たちと共同生活をしたりとあちこち動き回りました。ひろんた村訪問も例に漏れずその一つです。私もひろんた村のような、エネルギーを自給したり、鶏や豚とともに暮らしたり、畑と格闘するような日々に憧れています。ひろんた村の四季折々の景色が気になりす。まずは早速この冬に再訪。とても楽しみです。


【収穫・脱穀:大豆】

 母屋農園の米・麦と並ぶ主要な作物は大豆。味噌・醤油に不可欠なのはもちろん、日常

の惣菜材料としてもとても重宝しています。作付面積は今年も米並みの7~8アール。昨

年は実の登熟期に台風の被害に遭い散々でしたが、今年は台風もなく日照にも恵まれとて

も良い出来。

この大豆の脱穀。今や農の博物館に鎮座している足踏み脱穀機と唐箕が今年も大活躍。真

っ青の秋空の下、過日作業に勤しみました。農園部門の2人、たまたま五島市からの来客

青年、それに利用者のお婆さん2人も加わり一大イベントを繰り広げました。情景を再現

しましょう。

畑で枝ごと干あげた大量の大豆を脱穀機の周囲に積み上げます。これを利用者のHさん

が数本ずつ束ねて脱穀機担当に渡し、担当は脚でペダルを踏んで回転させる爪にさやを当

てて脱粒します。豆が飛び散らないように機械をゴザなどで覆ってあるので、機械の下に

脱穀物が溜まる仕組み。中身は豆やまだ脱粒されていないさや、空さやちぎれた枝などが

混在しています。

 次にこれを集めてざるなどに入れ、唐箕にかけて選別します。ホッパーに材料を入れ、

手回しで唐箕の回転羽を回して風を送り、軽いさややごみは風で飛ばされ、重みがある豆

やさや付き豆が排出口から出てくる優れものです。

 大変なのはこの後。まず豆とさや付き豆を手選別し、さや付きを手で揉んだりこすった

りしながら脱粒。唐箕にかけまた選別、また揉んで選別…。これを繰り返すのです。作業

は1日では終わらず、翌日半日を費やし終了。80㎏熟の収穫でした。

 さや付きやごみが少し混じった収穫大豆の選別はTさんの仕事。毎日毎日せっせと選り

分けてくれます。こうして得た貴重な大豆。母屋の主穀として大切に使います。(敬)


左が唐箕がけ、見えないけれど奥が足踏み脱穀作業

【今月の味菜豚】

今年の秋は暖かい秋ですね。

雨も少なく、仕事がはかどらないといけない日々ですが、こうも天気がよく、気持ちいいとどうしてものんびりしてしまいます。

さらにたまにくる寒い日に身体がついていかず、体調不良になったりで、さらに仕事進まず…。

豚さん達はそんな中、放牧場で元気いっぱい、暖かい日は日向ぼっこして気持ちよさそうに過ごしてます。


先月から続いた5頭の母豚の出産。半強制的に打たれた豚熱のワクチン接種後の出産ですが、5頭とも母乳の出が悪く、ちゃんと育っている子はほんの少し。

2頭は初産で2頭は太り過ぎということもあってなのか、今までなかった経験です。

まだまだ勉強不足、経験不足ですので何とも言えませんが、何か豚熱のワクチンを疑いたくなってしまいます。

この2〜3年、母豚の出産に頭を悩ませておりますが、何とか頑張ってこの試練を乗り越えないといけないです。

今年で43歳ですが、厄年っていつまでかわかりませんが、そろそろ終わりだとするとこれから好転していくかな?


母屋の朝食にモモハムとソーセージ

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