初めてのお正月

最終更新: 1月12日

一周年もいつの間にか過ぎ、あっという間にお正月です。今年は(も)暖かく、12月半ばになっても年末という気がしませんでした。

それを年の瀬モードに切り替えてくれたのが、かんころ餅つきです。五島の島々では、秋に作っておいたカンコロ(干し芋)を使って餅をつくのが12月の大行事。家族、または親戚総出でたくさん作り、お歳暮やお遣い物にします。でも最近では芋を育て、カンコロを作り、餅を搗くという家もだいぶ減りました。二重、三重に手間のかかる加工作業は、年をとったばあちゃんにも若い世代にも難しいものなのでしょう。加えて芋の栽培を阻むイノシシもなかなか減りません。

そんな壁をかろうじて乗り越え、餅つきまでこぎつけました。かんころ餅の工程については別記したいと思いますが、ざっとこんな感じです。水で戻したカンコロと、既に搗いてある白い餅を合わせて蒸し、砂糖を混ぜて機械(ミンサー)に入れます。機械から最初のが出てきた時、思わず「衝撃!」と叫んだのは山形出身のスタッフAちゃん。



そう、衝撃なんです。紫芋だと特に。でもそれをベテラン揉み手がきれいにもんで成形すると、ほら、おなじみのかんころ餅になりました。

ところでこの機械、地元のおばちゃんに譲ってもらったもので、味噌搗きに大活躍しています。それがこの日はヘソを曲げ、カンコロも蒸しあがって「やるぞ!」という時に動かなくなったのです。スタッフがあれこれやってみても動きません。それを見ていた住人のKさんが「機関長呼んでこいや」。新しい住人のNさんは、船の機関長として何十年も船に乗ってきたのでした。


機関長の助けと農協の方のアドバイスにより、2時間後に無事動きました。はあ〜。


こうやって母屋はドタバタ年末に突入。村の奥では豚肉の加工が一週間に渡って行われ、


クリスマスはそれだけで濃厚な紫芋をちょっとドレスアップして凌ぎました。年末はお魚のもらいものも多く、食卓も贅沢になります。ヤガラって魚、ご存知ですか?


この鮮やかなピンクのがヤガラです。身は癖のない白身で、京の料亭なんかに行ってしまうのが大半だそうで、地元ではなかなか食べられません。顔が長ーい魚です。


それから母屋の餅つき。白餅二臼、玄米餅一臼を力を合わせて搗きました。


大晦日はお節料理に費やしました。お節に欠かせない昆布巻は、Sさんがスタッフの息子Sくんのお手伝いのもと全て巻いてくれました。


年越しそばも食べ、なんとか無事に元日を迎えることができました。



母屋のお正月料理は、理事長宅の伝統により熊本文化と讃岐文化が混ざっています。お煮しめ、昆布巻(塩サバ)、辛子蓮根、酢蓮、酢ごぼう、黒豆、栗きんとん、だし巻玉子にかまぼこ(今年はお隣の小値賀島からアジのかまぼこいただきました!)、数の子、刺し身はヒラスにアラでした。お雑煮のほうは、元日は熊本風で鶏とエビ出汁の具だくさん、2日にはいりこ出汁に白味噌、具は餅だけの讃岐版となります。


やれやれ、年越しも一苦労。ですが、みんなで協力すれば苦労の分だけ良いお正月となるものです。

2020年がみなさんにとって良い年になりますように。本年もよろしくお願いいたします。

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長崎県南松浦郡新上五島町鯛ノ浦郷87−658

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