お米を作ろう(4月の短信より)
- ひろんた村
- 5月26日
- 読了時間: 3分
【今年こそ、米を】
お米の値段が大変ですね。実は母屋は、そのしばらく前からおコメ不安が始まっています。というのも、生産者の農家さんが近々作付けを減らす予定と聞いていたからです。
母屋は、五島列島北端にある宇久島の減農薬米を毎月送ってもらっています。減農薬栽培を始めた農家さんたちと知り合い、食の安全に関心があるこの島の人とをつなげてお米や果物の直送が始まったのが30年以上前。うち(歌野家)は米は作っていましたが、生産者グループと消費者グループの交流会を開いたりしていました。合鴨米を試みていた農家さんが合鴨を持ってきて皆で捌いたり、こちらから宇久島にみかん刈りに行ったりしたのを覚えています。そんな農家さんもこの30年で減り、ここ数年は1軒が母屋ほか10軒分ほどのお米を供給してくれていました。その方もとうとう今年は大幅に減らすとのこと。どの農家さんも後継ぎはいないと聞いていて覚悟はあったけれど、いよいよ差し迫った問題になりました。

うちの米作りも、ひろんた村が始まってからは「やることに意義がある」スタイルです。炭焼きを終えるとカエルの声に追われるように苗を作って田んぼを起こし、ハムの仕事の前後に焦ってしろかき、梅雨の晴れ間に滑り込み田植え、初期除草も半端なら夏の草取りも途中まで…と、いうのがここ数年。その全てが母屋の仕事の片手間にやるので、見事なくらいの不出来です。母屋のコメ自給には程遠い。去年のなんて精米すると屑米レベルになり果て、入居者さんにもほとんど食べてもらえないくらいでした。買った方がずっと安い!と悪態をつきながらも、田植え後の緑の線や稲穂がそよぐ田んぼ風景は捨て難い。夏の夕方、慌ただしい日の終わりに1時間でも田んぼに入ると心の渇きが潤います(アブさえいなければね)。
しかし今年はそんな悠長なことも言ってられない。「買った方が安い」なんて失礼な物言いを恥じ、心を入れ替えて今年こそはちゃんと手を入れ、少しでも食べてもらわねば。と、やる気はあれど、時間と体は例年以上に足りません。何度も愚痴って恐縮ですが、2月3月がコロナでほとんど動けなかったせいで炭焼きが滞っているのです。4月に入ってから合間ごとに木を切っては運び、なんとか窯入れの準備はできました。5月は籾おろしと炭焼きが同時進行です。どうなることやら。でも、これも何度も何度でも言いますが、暮らしのための生産には何にも変え難い喜びがあります。そういう満足感や快感は、満腹とか排泄の時のように人類共通の、当たり前だけど大切な生きている実感なのだと思います。
炭焼き・田植えに参加したい方、お待ちしてます。
さて今回の寄稿は、最年少のたまちゃんこと松崎珠美さん。お母さんは母屋のスタッフ、お父さんは農園チームのイアンです。生き物全て、特に(?)カエルやイモリを愛する10歳です。ジャムやジュースの味のあるラベルでお馴染みの方も多いはず。
(→写真の下がたまちゃん。暮らし体験のゆりかちゃんと味噌つきの時ですね)

こんにちは、松崎珠美です。みわちゃんがひろんた村のおしごとに行くついでに一緒に行っています。あまなつジャムなどのラベルを作らせていただいてます。三年間ひろんた村に(たまにだけど)行って、どうかと言いますと、ひろんた村には自然があっていいと思います。
そして、わたしから見るとひろんた村には、りよう者さんの自由がほかのしせつよりもあると思いました。
みわちゃんもイアンもひろんたのしんぶんにのせてもらったということで、わたしもかかせてもらっています。ひろんた村の商品をおかいあげありがとうございます。
わたしはこれからもひろんた村がつづいてほしいと思っています。
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